SHIMAMOTO SHOZO EXHIBITION 嶋本昭三展/軽井沢ニューアートミュージアム

嶋本昭三は“筆”という一般的な道具を用いた表現方法から離れ、画面を破壊するようなアクション(行為)そのものが制作者の意図を超越するという芸術の新たな可能性を提示してみせた。直接的なアプローチに新たな価値を見出した嶋本は、強い偶発性を必然とする表現を模索し、塗料を詰めた瓶を画面に投げつけ、粉々となった瓶の破片や画面上に分散する塗料の跡をそのままタブロー作品にするという「ビン投げ」パフォーマンスを発表する。そうして生まれたタブロー作品は、もはや行為の痕跡による副産物としてではなく、生々しく随一の存在価値を発揮する。
また、女性が美しく生きた証としての女拓や、コミュニケーションとしての芸術性を確立したスキンヘッドアートやメールアートなど、実験的ともいえる数々の手法により、常に自他の範疇を飛び越える作品を発表し続けた。「芸術とは、人を驚かせることである」と述べた芸術家嶋本昭三の制作活動と作品はポジティブなエネルギーを発し、我々を魅了するのである。
開催場所
軽井沢ニューアートミュージアム 2階企画展示室 map_link
軽井沢ニューアートミュージアム
〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1151-5
鉄道で
JR東日本・しなの鉄道「軽井沢駅」から徒歩8分
お車で
碓氷・軽井沢ICから20分(駐車場完備)

会期
2016年4月29日(金・祝) ~ 2016年9月22日(木・祝)
休館日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
※2016年5月3日(火)、4日(水)、5日(水)のいずれも開館。8月は無休
臨時閉館:2016年5月9日(月)
観覧料
一般:1500円 / 65歳以上・高大生:1200円 / 小中生:800円
お問い合わせ先
0267-46-8691