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~ 軽井沢大賀ホール ~【軽井沢の歴史】

軽井沢駅から徒歩およそ7分。豊かに水を湛える池のほとり。雄大な軽井沢の自然に溶け込む美しい音楽ホールが佇んでいます。

浅間山と離山を望み、五角錐の屋根が印象的な【軽井沢大賀ホール】。
ソニー株式会社名誉会長であった大賀典雄氏が自身の退職慰労金を用いて建設した音楽専用ホールです。
そのきっかけとなったのは、ピアニストである妻の「音楽が似合う軽井沢には上質なホールが必要」という言葉。

戦時中、軽井沢にはウクライナ出身のピアニスト、巨匠レオ・シロタ氏が軟禁されていました。大賀夫人は、同氏の元へ疎開先の長野県上諏訪からレッスンに通っていたのです。

結婚後夫人の希望で軽井沢に別荘を構え夫婦で滞在するようになったそうです。
「軽井沢が音楽面でオーストリアのザルツブルクやスイスのルツェルンのような街になってほしい」。
音に対する大賀氏の理想を実現するため、ステージを客席が囲む五角形にし、客席のどの位置からでも均一に音響効果が得られるよう設計。

また、気軽に音楽を楽しんでほしいとの願いから2階には立ち見席も作られました。
ホール内装・外装ともに壁面は全て長野県産の落葉松材を使用した温かみあるデザイン。
年月を重ねるごとに音の深みが増していくように。ホールが町の音楽文化と共に育っていくように、との大賀氏の願いが込められています。