天明の大噴火が残した溶岩の世界は、自然の圧倒的な力をあらためて感じさせる場所。鬼押出し園は、浅間山とともに歩んできたこの地の記憶に触れられる聖地です。

浅間山の北麓に広がる「鬼押出し園」は、大地の力が生み出した壮大な景観に出会える場所です。「浅間山北麓ジオパーク」に認定されており、火山活動によって形づくられた自然と、そこに寄り添いながら暮らしてきた人々の歴史を体感できるエリアとして知られています。
この風景を形づくったのは、江戸時代後期の1783(天明3)年に起きた浅間山の大噴火。山腹から流れ出た大量の溶岩が冷え固まり、無数の奇岩が連なる荒々しい景観を生み出しました。その様子が、まるで鬼が暴れて岩を押し出しているかのように見えたことから、「鬼押出し」と呼ばれるようになったと伝えられています。


園内には遊歩道が整備され、溶岩の海のような景観を間近に感じながら、ゆったりと散策を楽しむことができます。夏にはヤマツツジやハクサンシャクナゲ、ヤナギランなどの高山植物が可憐な花を咲かせ、荒涼とした岩の大地にやさしい彩りを添えます。
歩みを進めた先に現れる「浅間山観音堂」は、噴火の犠牲者を供養するために建立された祈りの場。舞台のように張り出した展望台からは、北アルプス連峰や日光男体山をはじめとする雄大な山並みを遠くに望むことができます。


軽井沢から車で約30分。浅間山が刻んだ自然の記憶と、静かな祈りの時間が共存するこの場所は、軽井沢を訪れたなら一度は足を運びたい特別な景勝地です。荒々しい溶岩の世界に立てば、自然の力と時の流れの大きさを、あらためて実感することでしょう。


鬼押出し園
0279-86-4141
群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1053
8:00~17:00(最終入園16:30)
無休
750台
大人700円・小学生500円・未就学児無料

