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財活のススメ Vol.1 遺言書を作成する意義

相続を争族にしないために

「遺言書を作っておいた方が良い」と耳にしたことはありませんか。
今回は遺言書を作成する意義についてご説明させていただきます。
遺言書を作成する一番の目的は、ご自身が亡くなった後、ご家族が相続のことでもめないようにするためです。遺言書に、誰がどの財産を相続するか書かれていれば、相続人同士が話し合い(遺産分割協議)をする必要がなくなります。遺言書に従い、相続の手続きが行われることになります。
また、状況によっては、遺言があることをご家族に伝えておくことで、相続人も心の準備をすることができます。

遺言者のメッセージを大切に伝えるために

遺言書には「付言事項」と呼ばれるページがあり、ここには遺言者がどのようなお考えでその方にその財産を相続することにしたのかを記載することができます。ご家族をはじめとする大切な方へ、遺言者のメッセージを伝えることができるのです。
亡くなったご家族の財産の分け方は、相続人全員平等に、といかない場合があります。
不満を感じるご家族がいるかもしれません。そんなときに、遺言者のメッセージを添えてご家族おひとりおひとりに相続の内容をお伝えすると、皆が納得した上で「遺言書に従って財産を分割しましょう」という流れになることがあります。

相続手続きの負担軽減

遺言書を作成しておくと、ご家族の相続手続きの負担が格段に減るというメリットがあります。
相続税の申告期限までは10ヶ月しか時間がありません。遺言書を作成する際は、財産ひとつひとつを整理してから相続人を選ぶため、遺言書があれば、遺言者が亡くなった後に慌てて相続財産を探したり、整理したりする必要がなくなります。遺言書に従って相続手続きが行われますので、遺言書がない場合にしなければならない話し合いや相続財産の整理にかかる時間を、故人を偲ぶ大切な時間に充てられるのです。

さまざまな観点から遺言書を作成する意義は大いにありますので、ぜひこの機会にご検討してみてはいかがでしょうか。