黒栁徹子ミュージアム

2025年7月、豊かな自然に抱かれる軽井沢に「黒栁徹子ミュージアム」が誕生しました。ここには、黒柳徹子氏が長年にわたり大切にしてきた美術品やアンティークの数々が展示されています。恩人や友人から贈られた品々、旅の途中で出会い心惹かれた逸品など、いずれも彼女の人生において忘れがたい思い出を宿す宝物です。

展示室には、華やかな着物や舞台衣装、ガラスのペーパーウエイト、犬筥、陶磁器、版画などが並び、それぞれの作品から黒柳氏の感性と温かな人間味に触れることができます。作品を眺めるうちに、彼女の歩んできた道のりや、そこに交差する人々の絆が静かに浮かび上がります。

建築は、安曇野ちひろ美術館を手掛け、現在渋谷駅前開発や秩父宮ラグビー場にも携わっている建築家・内藤廣氏。軽井沢の風土と調和するように、木のぬくもりを生かした建物は、黒柳氏の軽やかで優美なイメージを空間全体で表現しています。

黒柳氏の人生と芸術が交わるこの場所で、心を満たすひとときが楽しめます。