ロイヤルリゾート株式会社 軽井沢別荘管理部です。
今回は「アーボリスト」と呼ばれる方による〝特殊伐採〟のお仕事を紹介いたします。
「樹木は切り過ぎない、保護しすぎないバランス」
軽井沢は、町の面積のおよそ62.5%を森林が占めています。
森林を大切にする文化が根付いている軽井沢では、以前より住まれている方をはじめ、別荘をご所有の方や移住された方の中にも「なるべく樹木を切らないように」という意識をお持ちの方が多いと思います。
▲軽井沢は数多くの樹木に囲まれた自然豊かな環境です。
しかし、残してきた森林の中には大きく育ち過ぎてしまい、強風等の影響で枝葉が煽られ、突然頭上から落下してくるという危険性もあります。
そこで登場するのが、今回ご紹介する„特殊伐採"を行う「アーボリスト」の方々です。
アーボリストとは、樹木の管理全般に携わるスペシャリストで、造園業者や樹木医・林業などの限定された範囲にとどまらず、樹木管理に関わる事柄すべての知識を備えています。
▲中には病を患う樹木も少なくありません。
大きくなり過ぎてしまった樹木や建物等が近くにあり根元から切り倒せない樹木は、"特殊伐採"という方法で伐採します。
人が木に登って上の部分から少しずつ切り、ロープを使用して安全に地上に下ろすため、建物や送電線などを傷付けることなく伐採できます。
▲樹木の周囲に建物や電気の引き込み線があるとき、クレーン車が進入できないときにアーボリストが樹木に登って特殊伐採を行います。
▲重さのある枝や幹を安全に切り落とすため、頑丈なロープや特殊な装置が必要不可欠です
軽井沢別荘管理部では、樹木に関するご依頼をいただいたとき、専門的な知識や技術が必要な場合はアーボリストに相談し、適切な作業を行います。
また、お預かりするご別荘(資産)をお守りするために、巡回の際など倒木のリスクを感じたときは伐採をご提案しております。
大切なのは、切り過ぎない、保護しすぎないバランスです。
樹木管理をバランス良く行うことで、自然豊かな軽井沢という財産を皆で守っていきたいものですね。
▲これだけあった枝葉ですが、上から徐々に切り落としあっという間に幹だけに
▲建物に近い樹木を特殊伐採するときの様子。木に登って伐採する「クライマー」と地上でサポートする「グランドワーカー」が息を合わせて作業を行います。
▲根元近くで切って伐採完了。
▲切った枝葉の一部。大きなトラックもあっという間にいっぱいになってしまいます。大きくなり過ぎる前に、こまめに管理することができれば、1回の伐採で出る枝葉のごみも減りますね。