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【軽井沢別荘管理部日誌】水抜き編

ロイヤルリゾート株式会社 軽井沢別荘管理部です。今年も寒い冬がやってきます。軽井沢ならではの「水抜き作業」について、ご紹介いたします。

『冬の別荘管理には欠かせない作業…それは水抜きです』

水抜き作業に協力いただいている「Asama美装」の大川さんにも撮影に参加いただきました。

一般的に水抜きとは、不凍栓を操作し、凍る原因となる“水”を水道管からなくす作業のことをいいますが、標高1000m前後、1月の平均最低気温がマイナス8℃となる軽井沢では、それだけでは不十分。今回は、弊社が行っている水抜き作業についてご紹介いたします。

※写真撮影のためマスクを外しておりますが、現場での作業は基本マスクを着用しております。

手順① 元栓を閉める

水道メーター(量水器)の元栓を閉めます。

手順② コンプレッサーを接続

コンプレッサーを接続します
弊社では、水道管の中の“水”を可能な限りなくすために、原則コンプレッサーを使用して水抜き作業を行っています。
通常、屋外水栓に接続させ使用しますが、家の構造によっては、屋内水栓器具を外して接続する場合もあります(写真右)。

手順③ 給水管内水の排出

コンプレッサーから圧縮空気を水道管の中へ送り込み、強制的に水道管の中に入っている“水”を蛇口から排出させます。

手順④ 不凍栓操作

一通り水道管の中の水を出し切ったら、不凍栓を水抜き側に回します。同時に、お湯抜きのバルブがあれば、それを開きお湯を排出させま

手順⑤ 水栓器具の取外し

水栓器具内に“水”が残っていると内部部品が凍結し破損するおそれがあるため、水栓器具類を取り外し、できるだけ分解し器具内の残水を排出します。入念に行う作業となります。

給湯器は水が抜けきれない構造のため、凍結故障のリスクが高い器具のひとつです。メーカー指定の水抜き箇所以外にも、現場で外す必要性があると判断すれば、細かい部分まで分解し凍結リスクを減らすようにしています。


外したパーツは紛失しないようまとめて室内管理をさせていただきます (写真左) 。

ウォシュレット付きのトイレは、タンク内に多くの水があるため、見落としがないよう注意が必要です(写真右)。

手順⑥ 不凍液の注入

家の中には、トイレや洗面台の排水管からの臭いや虫の侵入を防ぐために“水”をためている箇所があり、この水が凍結しないように、「不凍液」を注入します。
トイレに関しては、不凍液が薄まらないように、一旦ポンプで水を抜いてから、不凍液をそそぎます。

食器洗浄機も内部の水が抜けきらない機器のひとつですが、食洗器に関しては、衛生上、安全面を考慮し、不凍液の代わりにお酒の“焼酎”を注入し、凍結予防を行います。

手順⑦ 不要ブレーカー切作業

浄化槽のブロアーや冷蔵庫等に関わるブレーカーを除いて、水抜き後は水道管の凍結防止帯のブレーカーは切ります(例外あり)。

手順⑧ 屋外水栓水抜き

屋外水栓の水抜きは、簡単にできますが見落としがちな箇所です。弊社で毎月定期的な見回りを行っていれば9月から注意するようにしておりますが、自身で管理されている場合はお気を付けください。

手順⑨ 水抜き作業チェックリスト記入

すべての手順が完了したところで対応した作業の再確認を行います。抜け、漏れがないかの再確認を行うことで事故を防ぎます。

手順①から⑨までが、弊社で行っている「水抜き」作業の基本的な流れになります。これだけの手順を踏んでも、凍結事故が発生する場合もあるのが軽井沢の寒さです。1つの小さな見落としが凍結事故へとつながるケースも多いため、関係協力会社含め、常に2人1組での作業を徹底し、細心の注意をはらい見落としがないよう努めております。皆様の大切な資産を安心して任せていただけますよう、これからも管理技術の向上を目指してまいります。

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