窯焼きのピッツァや地元の野菜をふんだんに使ったパスタを口にした時
思わず笑顔がこぼれれば…という想いで続けられて16年
3世代に渡って来店される常連さんもいらっしゃる地元に根付いたお店
目次
中軽井沢を選んだ理由とコンセプトを教えてください
生まれが軽井沢から車で1時間くらいの群馬県南牧村というところで、小さい頃から自転車で長野の方まで登ってきたり、佐久市の臼田まで来ていたりしていて、軽井沢というのは近いイメージだったので。
学生の頃、軽井沢のホテルに住み込みのアルバイトで来て、それがきっかけで軽井沢にいるようになりました。
ここを始める前は、トラットリア・プリモさんでオープニングからお世話になっていました。今から20年前くらいになるのかな。
中軽井沢を選んだのは、地元の人に来てもらいたくて。お店の前の道が「農協通り」という生活道路なんですけど、そこを使う地元の方に使っていただければなぁと思って、この場所を選びました。
店名の“トラットリア”も“大衆食堂”という意味合いがあって。
高級なトラットリアもありますけど、自分が目指していた“トラットリア”は普段使いの、自分たちが定食屋さんでお決まりの好きな定食を食べるような感覚で、お気に入りの料理をちょこちょこ食べに来てもらいたいというコンセプトで、この“トラットリア”というのを始めたんです。
お店のこだわりと春に向けてのおすすめメニュー
野菜に関してはこれからの季節、発地市庭などの直売所で地元の野菜が多く出てくるので、それを使いますね。アメーラトマトの柳沢農園さんと契約して持ってきてもらったりとか。
あと親が群馬で野菜を作っているので、根菜類などの日持ちのするものを作ってもらってます。薪を焼いて出た灰は不純物がなく、畑に使うと作物が美味しくなるんですよね。なので、お店で出た灰を実家に持って行って畑に撒いてもらっています。
それと自分がこだわっているわけではないのですが、水は恵まれているかなぁと思いますね。軽井沢の水は硬度が他と比べて高いので、パスタを茹でるとプリッと仕上がりますし、ピッツァをこねると美味しくこねあがる。
あと、塩ですね。料理には岩塩を使ったり、パスタはイタリアの麺なので、茹でるときもイタリアの海塩が向いているかなと思ってそれを使っています。
オリーブオイルなどもイタリアのものを使っています。すべてイタリア産が良いとは思わないのですが、イタリア産の方が今のところ自分のイメージとしては合っているので。
春は特にえぐみのある野菜が出てくるので、それをパスタとかに加えたいなと思うんですよね。例えば山菜など、そんなに強いえぐみではないんですけど。
お皿の中に酸味や甘み、苦み、旨味、いろいろな味覚があると思うんですけど、その中でもえぐみや苦みというのが自分の中では良い意味で、好きで必ず入れたいなと思っているんです。
最後にメッセージをお願いします
ここをオープンして16年になるのですが、昔から来てくださっている別荘のお客様も歳を重ねてきて、なかなか東京からこっちに来れないという方がいらっしゃって。
でもその代わりにお子さんたちが来てくれて、お孫さんとかも最初に来たときは3、4歳だった子が今はもう15、16歳とか20歳とかになっていて。
そうやって家族代々来てもらえるようなお店でありたいなと思っています。一回来て終わりではなくて、軽井沢に行ったらここに来ようとか、孫があそこのボロネーゼが好きだから食べに行こうとか、繰り返し来ていただきたい。
そのために、定番のメニューは変えずに、来続けてくれるお客様のために作り続けたいなと思っています。
店舗情報
イタリアン
Trattoria LaPacchia ラ・パッキア
オーナーシェフ 浅川 伸介さん
イタリアの普通の人たちのように…日々の暮らしを、一回の食事を自由に、気楽に、素直に楽しめる店でありたいと思っています
〒389-0111 軽井沢町長倉2874
0267-46-1552 座席数:26席
Lunch/11:30-15:00(Lo14:30)
Dinner/17:30-21:00(Lo20:00)
定休日:水曜日,第1・第3木曜日
6台分の駐車場有
HP http://www.pacchia.co.jp/
予約可・宴会利用可・喫煙不可・子供連れ可・テイクアウト可(ピッツァのみ)
※予約は最大4テーブル
※ランチは当日11:30まで
※ディナーは当日17:30までにご連絡
※宴会は2~12名 パーティプラン応相談