御代田にできた新しい複合施設、MMoP(モップ)内にあるKOICHIRO COFFEE。
ハンドドリップで淹れたこだわり焙煎のCOFFEEを楽しむ特別な空間。
自家焙煎のブレンドを技巧的なハンドドリップで
土屋 Instagramを拝見したのですが、コーヒーは愛知で修業されたのですか?
一戸翔太さん(以下敬称略) 友人に誘われて愛知県に行ったのですが、引っ越した翌日に連れて行ってもらった喫茶店のコーヒーが水みたいにすーっと飲める飲みやすさで、すごく美味しくて。そのお店で働くようになってから、コーヒーの奥深さを知っていきました。
土屋 焙煎もそこで学ばれたんですか。
一戸 そこでは焙煎された豆をハンドドリップでいかに美味しく淹れるかを教えていただいて。焙煎は後々独学で、いろいろ先輩に聞きながらやっていきました。
土屋 焙煎でこういう味を出したいというような、目指している方向性とかありますか?
一戸 コーヒー豆は中まで火が通っていないと、えぐ味や渋味が出てしまって美味しくなくなるので、まずは中まで火を通して、そこからどうやってうま味を入れていくのかを考えています。自分が使っている焙煎機が中深煎りや深煎りが得意ということもあり、中深煎り、深煎りをメインで作っています。浅煎りは好き嫌いが結構分かれて、中深煎りくらいから万人受けするコーヒーになってくるのですが、せっかく焙煎をするなら、苦手な人というよりも誰もが美味しいと思ってもらえるようなところを狙っている感じですね。
土屋 定番の商品は何種類くらいありますか?
一戸 KOICHIROブレンド、浅間ブレンド、なまけものブレンド、あさくまブレンドの4種類ですね。KOICHIROブレンドは香りとうま味のバランスの良い、一番オーソドックスなブレンド。ブラジルとエチオピアを使っています。浅間ブレンドはもう少し深煎りで、でもスッキリ飲める味わいになっています。なまけものブレンドは香りは少ないですが、とろみがあって、飲むと本当に脱力するような。あさくまブレンドは一番個性的で、インドネシアという一番個性的な豆を使っていて、スイーツとかカレーとかに合うような。でも、好きな方も結構多いです。たまにしかお出しできないのですが、それでも反応を多く頂けるのがあさくまブレンドですね。
絵から生まれる味わい屋号とロゴの成り立ちとは
土屋 メニューに長野県で頑張っているお店の名前がたくさんありますね。
一戸 そうですね、よくイベントに参加させていただくのですが、そこで出会った方が多いですね。地元のお客様が一番ですが、この辺りは観光地でもありますし、特別な場所だと思うんです。軽井沢に観光にきたときについでに寄っていただいたり、遠方からもここをめがけてお越しいただけるようになりたいと思っています。その時に、都内ではなかなか味わえない東信州のおいしいものを一緒に楽しんでいただきたいです。
土屋 今更ですが、なんで「KOICHIRO」なんですか?
一戸 よく聞かれるのですが(笑)。苗字が「一戸(イチノヘ)」なので、漢字を逆から読むと「コイチ」になるからだと思うのですが、あだ名で「コイチロー」と呼ばれていた時があって。丁度その時に、自分が先生から教えてもらっているハンドドリップをもっと広めたいと思い、「KOICHIROのおいしいハンドドリップ」というブログを始めたら、ずっとそれでなじんできて。
土屋 あだ名だったんですね!「コーヒーぼうや」が誕生したのはいつですか?
一戸 長野にきてからですね。自画像ではないのですが、たまたま落書きしていたら出てきたぼうやです(笑)。
土屋 これからの季節に向けたメニューはありますか?
一戸 飲むとさーっと消えるようなちょっと深煎りのコーヒーをベースにした「クリスマスブレンド」を出す予定です。あと、このあたりはお米や果物も美味しいので、「信州の実りの秋」をイメージしたブレンドを作りたいと思っております。季節を感じられるコーヒーを、よろしければぜひご賞味ください。
ハンドドリップの急冷アイスコーヒー
淹れた直後に氷の層を通って一気に冷やされます。
香りが飛びやすいアイスコーヒーも、急速に冷やすことで香りもとろみもあるアイスコーヒーになるとのこと。
飲み疲れしないコーヒーです。
KOICHIRO COFFEE
〒389-0207
御代田町大字馬瀬口1794-1MMoP内
☎ 0267-31-0521
14:00~20:00
㊡ 月・火・水曜日