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軽井沢グルメ探訪記-歴史ある追分宿で嗜む信州の蕎麦と和食【ささくら】 2019年Spring-Vol.3

堀辰雄、立原道造、室生犀星など多くの文学者が愛した追分宿
その旧脇本陣跡地にお店を構える「ささくら」
歴史に思いを馳せながら信州の味覚を楽しめます

今までの経歴と軽井沢を選んだ理由について

江戸時代に北国街道と中山道の分岐点として栄えた追分宿は、昭和の文学者である堀辰雄や立原道造も好んで訪れた地でした。
落ち着きがあり、人々をひきつけるこの追分宿に魅力を感じ、18年前、今までやってきた寿司、和食を活かした料理と蕎麦を組み合わせたお店を開業しました。
増築部分は、軽井沢の古民家からもらい受けた古い梁や土蔵の扉など、追分宿らしい雰囲気になっています。

8月下旬から9月にかけて白い花が咲き、赤い実をつける「臼田在来種」。実はやがて緑に変化し、刈り取るときには他の蕎麦と同じように黒くなってしまいますが、成長過程で赤い実が付く品種は珍しいそうです。


 

店のこだわりと春のオススメを教えてください

霧が多く、寒暖差の激しい環境で育つ蕎麦は美味しいと言われています。
そんな環境を持つ浅間山麓と佐久平で採れる蕎麦を中心に、赤城深山産の蕎麦も含め、直接仕入れてブレンドしています。
納得のいく蕎麦に近付けるため、磨きから分別、脱皮、石臼びき製粉のすべてを自分たちでやっています。
また、秋蕎麦は今の時期(冬)が熟成されて一番美味しいと言われているのですが、軽井沢の繁忙期はやはり夏なので、その時期は7月中旬くらいに採れる夏蕎麦を新蕎麦で提供しています。
採れたての蕎麦は青っぽい香りがして、熟成したものとはまた別の味わいがあります。
春のおすすめは、「山菜のてんぷら」と「山菜おろし」です。
山菜は、友人の実家のある飯山まで行き、ワラビ、こごみ、山ウド、葉ワサビ、タラの芽などを山で採ったり、契約栽培してもらったりしています。

取材の日はこの3種類をブレンドした新そばでした。
夜の一品料理メニューの一部。


辛味大根という辛みの強い大根のしぼり汁に付けて頂きま
す。信州味噌や鰹節を入れる
と辛みがマイルドになります。
長野と言えばくるみだれ。風味はもちろんのこと、刻んだくるみも入っているので、触感も楽しめます。そばつゆとろろも付いているので、様々な味で蕎麦を楽しめます。
エビ、イカ、野菜三点の天ぷらが乗った盛り合わせ。サクサクとした衣が絶品です。
そばの実を使うことにより、もちもちとした触感に。衣には湯葉が使われており、パリパリとした歯ごたえが斬新な一品です


最後にメッセージをお願いします

白い花に赤い実のつく「臼田在来種」(佐久平産)や「信濃一号」(浅間山麓産)、「常陸秋そば」(赤城深山産)をブレンドし、自家製粉、自家製麺しております。
信州の地酒も取り揃えておりますので、夜は一品料理と共にお楽しみください。

佐久の方言が書かれた手ぬぐいも販売されています。


店舗情報

【和食】ささくら

店主
佐々木 幸吉さん
🏠〒389-0115 長野県北佐久郡軽井沢町追分655-3
📞0267-46-5577
🕘Lunch/11:30-15:00(Lo14:30)
Dinner/17:00-21:00(Lo20:30)
定休日:火曜日
(1~3月は火・水休み,月はランチのみ)
🚗12台分の駐車場有
喫煙不可 予約可※夜のみ 子供連れ可
※英語のメニュー有