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軽井沢 聖地巡礼「雲場池」

湖面に映る四季折々の自然が美しい

多くの文化人に愛された軽井沢。
数多くの作品が生み出され、時にその舞台となった「聖地」を訪ねます。

杏子は雲場ヶ池にくると、ひとりでに可笑しくなって来た。何時でも此処に来て、美しい水とパセリイの緑とを見て、一日の交際で数多くの男の人と別れた、別れるために男を此処にあんないして来るようなものであった。
伊島も此処に来てもやはり美しい水を見ないで、向こう側を通るわかい男女の連れを眺めていた。
杏子は男というものは始終女と反対のことを考えている気がした。
             「杏っ子」/室生犀星 より

雲場池では「鯉」「アブラハヤ」「ホトケドジョウ」「モイワサナエ」
「カイツブリ」「ツチアケビ」等を観察することができる。

雲場池周辺は約1kmの散策路となっており、のんびり歩きながら景色を楽しむことができる
特に新緑や紅葉の季節は素晴らしく、ゆったりと軽井沢の自然を満喫できる気持ちの良い場所

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観光客もあまり訪れることがない秘境

「ホテル鹿島ノ森」の敷地内にある小さな渓谷に湧き出る「御膳水」は、雲場池の水源。江戸時代から水質がよく湧水量も多いこの湧水は、地元ではいつの頃か「お水端」と呼ばれ親しまれてきました。諸大名や宮家などの御膳に用いられたことから「御膳水」と名付けられたと言います。明治11年に明治天皇が軽井沢宿にて昼食をとられた時も、この湧水が御膳水として使用されています。ホテル敷地内は、遊歩道を通り自由に散策できます。
清らかな水は雲場川になり、やがて皆から親しまれているスワンレイク(雲場池)に注ぎこみます。